2年ぶりのホーチミン——夜の街は復活していたのか

2022年4月、ほぼ2年ぶりにホーチミンの地を踏んだ。コロナで渡航できなかった間、ずっと気になっていたのは「夜の街は生き残っているのか?」ということ。結論から言うと、ホーチミンのナイトライフは想像以上に逞しく復活していた

Bùi Viện(ブイビエン)、Pasteur(パスツール)、Lê Thánh Tôn(レタントン)・Thái Văn Lung(タイバンルン)——僕が通い慣れた主要エリアを一通り巡った記録を残しておく。コロナ前と何が変わったのか、リアルな現場レポートです。

Bùi Viện(ブイビエン)通り:カオスは健在だった

ブイビエン通りのGO2 Bar前の様子(2022年4月)
Bùi Viện(ブイビエン)通り GO2 Bar前

まず向かったのはBùi Viện(ブイビエン)通り。ホーチミンの夜遊びといえばここが原点だ。

定番のGo2 Bar(ゴーツーバー)は、以前あった2階の営業がなくなり、1階のみでの営業になっていた。とはいえ店の前はいつもの光景——入口に公安が押し寄せるハプニングがあったり、スリを追いかける奴がいたり。「ああ、帰ってきたな」って気分にさせてくれる、いつものBùi Viện だった。

ブイビエン通りのオーシャン前の夜の様子(2022年4月)
まだ早い時間帯のBùi Viện(ブイビエン)通り

少し早い時間帯に行くと人通りはまばらだったが、それでも活気は感じられた。ストリートの屋台ではBia Hơi(ビアホイ)が注がれ、バックパッカーたちがプラスチック椅子でくつろいでいる。

22時頃のブイビエン通りの混雑(2022年4月)
22時頃のBùi Viện(ブイビエン)通り——歩けないレベルの混雑

そして22時。歩けないレベルで人がひしめき合う、あのカオスが完全に戻っていた。爆音のEDM、道端のビール売り、押し合いへし合いの人波——コロナ前とまったく変わらない光景に正直ホッとした。

Bùi Viện の注意点として、深夜2時以降はスリが増える。スマホはポケットではなくカバンの中に入れておくのが鉄則。公安の巡回もあるので、パスポートのコピーは必ず携帯しておこう。

Pasteur(パスツール)通り:やや閑散、でも健在

深夜のPasteur通りガールズバーエリアの様子(2022年4月)
深夜0時過ぎのPasteur(パスツール)通り

別の日にPasteur(パスツール)通りへ足を運んだ。この日は深夜0時過ぎだったこともあり、Bùi Viện ほどの混雑はなかった。

客がはけた後なのか、そもそも人が来ていないのかは判断がつかなかったが、閉まっているバーがいくつか目についたのは事実。コロナを乗り越えられなかった店もあったんだろう。一方で、店の前にガールズが大量に出ているバーもあり、営業している店は相変わらず元気だった。

Pasteur 通りはBùi Viện と違って落ち着いた雰囲気で、ゆっくりガールズバーを楽しみたい人にはこちらが合っている。Lady Drink(レディードリンク)の相場はだいたい140,000〜160,000 VND(約840〜960円)。Bùi Viện より少し高めだけど、その分キャッチの強引さも少なくて居心地がいい。

この通りの定番、The PUB(ザ・パブ)にも出向いた。

The PUB(ザ・パブ):人は減ったが、温もりは変わらず

Pasteur通りのThe PUB店内の様子(2022年4月)
The PUB(ザ・パブ)— Pasteur(パスツール)通りの定番ガールズバー

The PUB は Pasteur(パスツール)通りの中でも僕がよく顔を出す店の一つ。嬉しかったのは、2年前と変わらず働いているガールズがいたこと。「まだいたの!?」っていう再会は、在住者にとってはなんとも言えない安心感がある。

ただし、人数はコロナ前の3〜4分の1程度に減っていた。以前なら店内がぎゅうぎゅうで入れないこともあったのに、この日はゆったり座れた。一抹の寂しさはあったけど、個人的には十分楽しめるレベル。生ライブバンドの演奏は相変わらず盛り上がるし、知っている顔がいるだけで居心地の良さが全然違う。

The PUBは20時前に入ればアーリーバードサービスがある。週末は特にライブが盛り上がるので金・土がおすすめ。ビールのボトルは2本買うと3本目が無料になるプロモーションをやっていることもあるので、グループで行くならボトルが断然お得だ。

Lê Thánh Tôn(レタントン)・Thái Văn Lung(タイバンルン):体力のある店だけが生き残った

日本人街として知られるLê Thánh Tôn(レタントン)通りとThái Văn Lung(タイバンルン)通りにも足を運んだ。

マッサージ店は老舗以外はかなり厳しい状況だった。体力のある大手——男座(Bar OZA / オトコザ)、Usagi(ウサギ)、Fuji系列——は余裕で生き残っていて、コロナ前と変わらぬ営業を続けていた。特に男座は王者の風格。日本人街で長年やってきた安定感は伊達じゃない。

一方で、コロナ禍で資金が尽きて閉店した小規模店もちらほら。レタントンの夜は「強いところがより強くなった」という印象だった。日本人向けの飲食店やカラオケも含めて、生き残った店は着実にクオリティを上げている感じがした。

コロナ後のホーチミン夜遊び——何が変わったか

2022年4月時点でのまとめとして、コロナ前と比べて変わったことを整理しておく。

エリアコロナ前2022年4月
Bùi Viện(ブイビエン)カオスの極みほぼ完全復活。22時以降は以前と同レベルの混雑
Pasteur(パスツール)ガールズバー密集閉店した店あり。営業店は健在だが人は減少
Lê Thánh Tôn(レタントン)日本人街の賑わい大手は健在。小規模店は淘汰された

全体的に言えるのは、経営体力のある店は着実に復興していたということ。むしろ競合が減った分、残った店にお客が集中して以前より活気があるケースもあった。

ベトナムの夜遊びシーンは移り変わりが激しい。お気に入りの店やスタッフがいるなら、行けるときに行っておくのが鉄則——コロナを経験して、その思いはより強くなった。

※ この記事は2022年4月の訪問時の記録です。各店舗の最新の営業状況は公式SNSでご確認ください。
情報確認日: 2026年3月(店舗営業状況を再確認済み)