2021年10月、約4ヶ月に及んだホーチミンのロックダウンがようやく段階的に解除された。僕はすぐに日本人街(Lê Thánh Tôn〈レタントン〉/ Thái Văn Lung〈タイバンルン〉周辺)を歩いてみた。そこで見た風景を、写真中心に記録として残しておく。
ロックダウン解除直後の空気感
2021年5月末から始まった第4波ロックダウンは、ホーチミン史上最も厳しいものだった。外出禁止、バリケード封鎖、デリバリーすら制限される時期もあった。10月1日に段階的な緩和が始まり、飲食店もテイクアウトから徐々に店内営業を再開し始めた。
とはいえ、10月時点ではまだ「通常営業」とは程遠い状態。日本人街を歩いても、シャッターが下りたままの店が目立ち、人通りもまばらだった。


Lê Thánh Tôn(レタントン)通り周辺を歩く
ホーチミンの日本人街といえば、1区のLê Thánh Tôn(レタントン)通りからThái Văn Lung(タイバンルン)通りにかけてのエリア。カラオケ、ガールズバー、日本食レストラン、マッサージ店が密集する、在住日本人のホームグラウンドだ。
このエリアを歩いてみると、閉店のまま戻ってこなかった店もあれば、恐る恐るドアを開けている店もあった。ロックダウン前は毎晩賑わっていた通りが、こうも静かになるとは思わなかった。



営業再開の兆し — 少しずつ灯りが戻る
すべてが止まっていたわけではない。一部の店は営業を再開し始めていた。元記事でも触れていたUsagi BAR(うさぎバー)も、営業しているように見えた店のひとつだ。
ただ、カラオケ・KTVなどの「密」になりやすい業態はまだ再開許可が下りておらず、ガールズバーやパブが先行して営業を再開する形だった。夜の街が本格的に戻るのは、もう少し先の話になる。



この時期のホーチミン夜遊び事情
2021年10月時点の状況をまとめると、こんな感じだった。
- カラオケ・KTV: 全面的に営業停止。再開は2022年に入ってから
- ガールズバー: 一部が再開。ただし営業時間・人数制限あり
- パブ・バー: 段階的に再開。テラス席のある店が先行
- マッサージ: 一部再開だが、多くはまだ閉まっていた
- クラブ・ディスコ: 全面停止。再開はさらに先
ロックダウン中に帰国した日本人も多く、日本人街の客足自体が激減していた。ベトナムのワクチン接種が急速に進んだこともあり、「もう少しすれば戻る」という空気はあったものの、いつ完全に元通りになるかは誰にもわからなかった。
振り返って — コロナ前後で変わったこと
2026年の今振り返ると、この時期はホーチミンの夜遊びにとって大きなターニングポイントだった。ロックダウンを乗り越えられなかった店は閉店し、生き残った店はより強くなった。
日本人街の顔ぶれも入れ替わった。SECRET、Nice Spa、The Corner、Hoa Bayなど、コロナ前から営業していた店が閉店した一方で、新しい店も続々とオープンしている。街は常に変わり続ける — それがホーチミンの面白いところだと思う。
この記事の写真は、あの静かだった時期のリアルな記録として残しておきたい。
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情報確認日: 2026年3月(写真は2021年10月撮影)








